機械式時計の取扱と注意点
「機械式時計は長年使える?」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。機械式時計は、電池を使わずにゼンマイの力で動作する精密機械であり、正しく扱えば数十年、さらには世代を超えて使うことも可能です。しかし、使用方法を誤ると故障の原因や劣化を早めることもあります。適切な取扱いと定期的なメンテナンスを行うことで長年にわたりご使用いただくことができます。
末永くご使用いただけますよう、下記にて注意事項がございますので、ご一読いただき、ご参考にしてください。
◆リューズを回す際はゆっくりと滑らかに 回してください。急激に回すと歯車やゼンマイに負担がかかり、劣化を早めたり、故障を引き起こすことがあります。
◆ 巻きすぎに注意してください。リューズは巻かれると徐々にきつくなっていきますので、無理に巻かないでください。
◆自動巻き時計は巻きすぎても空回りするが、無駄な負担を避けるため、適度な回数で止めます。
◆リューズを確実に戻してください。防水時計はリューズを押し込まないと水やホコリが侵入するリスクがあります。
機械式時計の内部部品はは精密機器が組み込まれていますので、落下や強い衝撃等をお避けください。 故障や精度に影響を与える恐れがございます。
また、運動の際は腕時計にも衝撃が加わりますので、外して下さい。 特に腕に強いインパクトが掛かる運動(ゴルフ、テニス、野球等)をする際は、必ず時計を外して下さい。
保管の際は、振動・衝撃が加わる場所、高温多湿・直射日光の当たる場所、磁気製品の近くを避けてください。
機械式時計は大部分が金属パーツのため、磁気を発する製品の近くに置くと、 精度が狂ったり、歯車の噛み合わせに問題が生じ、故障や精度が悪化する恐れがあります。
※磁気を発する製品の例としましては、スピーカーを含む製品(携帯電話、パソコンのスピーカー、テレビ、 イヤホン等)、バッグの留め金等がございます。
リューズは押し込んだ状態が基本です。引き出したままにしておくと、気密性が失われるため、水やホコリが侵入する故障の原因になります。
防水性の時計ですが、水に対してであるため、水蒸気やお湯に対して表記の防水性能は保証されておりませんので、腕時計を着用しての入浴などお避けください。水に濡れたらすぐ柔らかい布で拭き取ってください。
長期間使用しない場合は、1~2週間に一度程度定期的にゼンマイを巻いて時計をうごかしてください。 機械式腕時計は動作することにより、オイルを各部品に循環させ、健全な状態を保ちます。定期的に動作させることでオイルの劣化や固着を防ぐことができます。
何かご不明な点がございましたら、お気軽にお問合せください。